酒飲んで、車いじって、トロンボーン吹いて、寝る。そんな生活に憬れる今日この頃。
日記の更新は気の向くまま、つれづれなるままに・・・

アメリカの大地を走る

メンフィスのダウンタウンからホテルの帰り道、ちょっと寄り道してみる。何の事は無い、地図上に「Memphis Motorsports Park」というのがあったので行って見ようと思っただけ。
ハイウェイもそうだが、とにかく道は直線。信号も少ない。30分近く走ってもジャンクションや交差点を曲がる以外でハンドルを30度以上きることは無い。
制限速度が55mph(約90km/h)。走っている車も皆大体そんなあたりの速度で走っている。日本にこんな道があったら10台が10台速かったり遅かったりでしょっちゅうブレーキ踏んだりアクセル踏んだりで追い越しやアオリを繰り返すのだが、走っている車の10台のうち9台以上が(大型トレーラーも含めて)同じ速度だと、逆に追い越しちゃいけないのかな?と制限速度を維持することに集中してしまい、別の意味で疲れる。
でもって、その速度を維持することに神経を集中して右足が疲れ始めた頃にクルーズコントロールがあることに気付いて切り替える。日本の高速でも使ってはいたが、なるほど、クルーズコントロールはこのためにあるのか、と改めて実感。±20km/hの変化が平気で起こる日本の道路事情では全く意味の無い機能だ。
ただひたすら続く直線を同じ速度で走る。変わり映えのしない景色、広がる大地、あぁアメリカだなぁ、と思った。こういうとき、この景色と感情を独り占めするのはもったいないなぁ、といつも思う。誰かに伝えたいなぁ、と思うのだが、伝える術もなければその前に伝える相手が居ない。術があっても相手がいなけりゃねぇ。胸の中だけに残しておくのもなんだから、運転席からの景色をそっとデジカメで取っておく。危ないと思うなかれ、十分そんなことができる状況なのだよ。
遠くにいるあなたは、今、何をみていますか?と思い出す限りの人へつぶやいてみた。