酒飲んで、車いじって、トロンボーン吹いて、寝る。そんな生活に憬れる今日この頃。
日記の更新は気の向くまま、つれづれなるままに・・・

スイング・ガールズ

たとえば、自分が楽器やっているっていうと「すごいねぇ、私もやってみたいなぁ」とよく言われる。そんな人に「じゃあやってみればいいじゃないですか?」というと、9割以上の人が「いやいや、私は楽譜が読めないから」とか「楽器って高いんでしょ?そんな金ないし」とか「やっぱプロの先生に基礎から教えてもらわないと上手にならないんでしょ」とか「子供の頃からやってないと。この歳になって、いまさら」とか「音楽あまり聴かないし、まぁ私には無理」とか、以下略
そんな日本人の、音楽っていうか「(楽器)演奏」に対する偏見をお笑いで見事に否定している。なかなか見事で天晴れ。
主人公(達)は「楽譜も読めない、楽器も触ったこともない、音もまともに出せない、楽器も安いポンコツ、指導者(先生)すらド素人」なのに、やればいっぱしに「できる」演奏以上に素晴らしい演奏ができるってことですよ。
私が一番印象に残ったシーンは、最初の方の「A列車で行こう」を初めて合わせたときのシーン。リズムやフレーズなんかはもちろん、音すら出ていなくて全員バラバラで全然曲になってないのにも関わらず、演奏終わってから「なんがいぐねぇいぐねぇ!」って盛り上がっているトコロ。
このシーンをみて「なにがいいんだよ、そんな演奏。コイツら全然ダメダメじゃん!本当に大丈夫なのかい?」って苦笑いする男子生徒と同じ様に苦笑いした人(多分現役or経験者or挫折者)には、きっとこの映画の意味はわかんないだろうな。
音楽で大切なのは、学ぶことではなく、音を出すこと。そして楽しむこと。すなわち「音を楽しむ」ということ。まさしく「音楽」だよね。映画では「スイングするべ!」だけど、私的には「音楽するべ!」である、この映画は。まぁ、スイングが一番ノリやすい音楽だけどね。
ラストの演奏は4ヶ月の猛特訓の賜物と聞く。ど素人の女子高生がよくここまでやった、といっているけど、4ヶ月毎日毎日練習していれば誰でもあの程度の演奏は可能だ罠。決して大変ではなく、だれでも(俺でも)できると思うぞぃ。