酒飲んで、車いじって、トロンボーン吹いて、寝る。そんな生活に憬れる今日この頃。
日記の更新は気の向くまま、つれづれなるままに・・・

山手スイングオーケストラの録音

山手スイングオーケストラの25周年コンサートの録音の依頼。
このコンサートはリズムパートとソロと一部のオケパートの音をマイクで拾ってPAで前に出すとのことなので、PAさんにお願いしてマイクで拾った音源をマルチボックスからパラで頂き、ステレオマイクで拾った全体の音と同時にZOOMのR16でマルチトラック録音する、という方法で挑みました。


ZOOMのR16は8Ch同時録音が可能なMTRオーディオインターフェースなのですが、これをノートPCに2台にUSB接続してCubase LE5上に入力することで、16ch同時ハードディスク録音が可能となります。
この技のポイントはASIO4ALLを使う点。ASIO4ALLを通すことでCubase LE5が2台のR16を正常に認識してくれて16Chの同時録音が可能になります。ちなみにCubase付属のASIOドライバではできませんでした。もちろんコントロールサーフェースも利用可能。R16のフェーダーを用いてCubaseのフェーダーをコントロールできます。R16にバンドルされているCubase LE5は16Chまでしか録音トラックが作成できないので2台接続が限界なのですが、他のDAWソフトを選べばさらにR16を多数接続して16Ch以上のマルチCh録音が可能かも(未検証。でもフルバンドの録音だと24Chは最低欲しいので、ぜひ検証してみたい)。あとDAWソフト上でVSTエフェクタをインサートすれば、録音時にコンプやリバーブをかけることもできるんじゃないかな(未検証)。
いずれにせよ、16Ch同時録音&編集&再生ができるデジタルMTR環境が6万+手持ちのPCで出来てしまうんです。すげー。便利な世の中になったもんだ。


閑話休題。ステレオマイクはAUDIO TECHNICAのAT9943を使用。バリトンサックスとバストロンボーンの音の補強のためにRODE NT5を1本追加。あとPAさんから頂いたドラム(キック、スネア、オーバートップ)、ピアノx2、ベース、ギター、ソロマイクx2、トランペット前面x2と合わせて14ch同時録音をしました。手持ちのケーブルで14本分のマイクがギリギリ繋げれたのでよかったのですが、もう一本マイクが増えたらアウトでした。もっともっとケーブルを購入しないといけません。あとマルチボックスの購入も検討しないと。


マイクスタンドの高さの関係上、AUDIO TECHNICAのAT9943の設置ポイントがSaxのほぼ正面になってしまいトロンボーンの音をダイレクトに入ってくるのですが、マイクの下向きにすることでなんとか回避。僅か1cmのマイクの上げ下げで音の入りがまったく変わるので、セッティングが大変でした。いやぁ、録音は奥が深い。


ということで、レコーディングエンジニアとして初のお仕事をこなしたわけですが、仕事の本番はここから。ミックスダウンの作業が待っています。3月末までに仕上げればよい、とのことなのですが、週末は予定が埋まっているので平日の夜しか時間がとれない今日この頃。寝不足の日々が続くんだろうなぁ・・・