叔父の葬儀
祖母の葬儀で一段落したところに、今度は叔父が死んだ、との連絡があった。
祖母の葬儀の際に叔父のことを聞いていたのである程度の事情は理解していたが、それでも「うっそぉ〜ん」というのが正直な気持ちである。
この叔父、まだ元気だったころは美容師をしており、殆どタダに近い値段で髪を切ってもらっていた。
体調を崩して店を閉めて以来会っていなかったが、再会したのが棺桶の中というのも、切ないものである。
そして、こんなときでないと親戚に会えないというのも、なんとも因果なものである。
年末年始の葬儀をこなした礼服はクリーニングを出す暇も無く、焼香の匂いが強く染み付いている。
さすがに礼服を着る機会はしばらく無いだろうから、クリーニングに出さなきゃ。